●週末の土曜日は群馬のトロン養生院をチェックアウトして東京へ。
目的は、新著のヒット祈願。
12月8日(月)に全国発売される四字熟語の本がヒットすることを願って浅草酉の市へもう一度やってきた。
それ用にもうひとつ熊手も買った。
●祈願のあとは、新幹線で名古屋へ。午後7時からJC青年の船とうかい号、研修委員会のOB会。6月に乗船した青年の船「とうかい号」の委員会OBと講師陣4名を含む16名の懇親会があった。
一次会で鍋をつっつき、二次会では午前一時まで語り明かし、なおかつ歌った。
席上、戦友のような仲間でもあるこのメンバー全員に新著をプレゼントした。さっそく週末に読んでくれた人から熱い感想が寄せられて嬉しかった。
●翌朝の日曜日は、午前7時に起きて新幹線に乗る。
毎年11月の最終日曜日は京都で紅葉見物すると息子と約束している。
三年目になる今年は、名古屋駅を午前8時30分発「のぞみ号」に乗り、京都駅着が9時10分。結構、アッという間だ。
高校二年になる息子は昔からそうだったが、窓の向こうに流れていく景色を見るのが大好きで、今回も見とれている。私は、前日手にしたばかりの自分の新刊本を読む。
「面白いなぁ、この本」と車中で何度つぶやいたことか。半分は本心で、半分は周囲へのPR。
●京都に着いて、まず四条大宮から「あらでん」(京福電鉄嵐山線)で嵐山へ。
北風が冷たい渡月橋の上から、しばし嵐山の山並みに見とれたあとは、屋台で買ったコロッケをほうばりながら宝厳院へ。
紅葉で人気のこのお寺は行列ができていた。15分ほど並んで中に入ったら、庭にも30分ほど行列ができていた。日本中から紅葉ファンが押し寄せている。
●美しい紅葉を見たいから、とこの時期を選んで来たことは正解だったと思う。ベストタイミングだったはずだが、残念ながら今年の紅葉が不出来のようだ。
鮮やかな色の木もあるが、全体的にくすんでみえる。秋口の冷え込みが不足したせいだろう。
それは、北野天満宮の「お土居の紅葉」もそうだし、東福寺の「通天橋の紅葉」も同じ結果だった。
やんぬるかな。
●一緒に回った息子も、嵯峨「竹むら」で食べた湯豆腐のときには携帯カメラを何度も使っていたが、紅葉には一度もカメラを向けなかった。
●その点、紅葉に依存していない「落柿舎」(らくししゃ)は、晩秋の風情が満点で、とても良かった。
今にも落ちてきそうな柿の実や、竹で作られた履き物、「落下柿注意(柿主)」の掛札が深まりゆく秋とワビサビを感じさせてくれた。
今年は「落柿舎」が一番カメラ意欲をかきたてられた場所だった。
★フリッカー http://www.flickr.com/photos/takezawa/
●旅で一番困るのは「疲れ」だ。
最初はテンションが高いから精力的に歩き回るが、やがて足腰が痛くなり休みたくなる。休憩でビールでも飲もうものなら、もうゲームオーバー。その場で眠ってしまいたい。
旅の大敵は戦意喪失なので、来年は観光タクシーの利用も検討してみたい。京都のお寺を知り尽くしたベテランドライバーが観光客の混みの具合を察知しながら、効率よく京都を巡ってくれる。
なんといっても明朗会計だし、こちらもワガママが言えるのがいい。
そうだ、来年はそうしよう。
★京都観光タクシー
http://homepage2.nifty.com/cub/momiji/momiji_data.htm
●最後に、「高校生にもなる息子さんとよく二人旅ができますね」と言われることがあるが、父子の二人旅ってそんなに不思議なことだろうか。
否が応でも社会人になればそれが難しくなるのだから、可能な限り、思い出を作ってあげたい。
●「来年は大原三千院の紅葉をみてから、お昼に名物の”にしんそば”を食べようか」と帰りの新幹線でアポをとるだけのことだ。
「そうだね」と息子が言えば、手帳を開いて「じゃぁ、来年の11月最後の日曜日は29日だからね」と予定をその場で書き込めば確定する。
そんな予定が四季それぞれに一回ずつ入っているので、急にやめない限り、ずっと父子旅行が続く。それだけのことに過ぎない。
●我が家に帰着したのが午後7時。ちょうど夕食時だった。
「四字熟語の本を読んでみた?」と家人に聞いたところ、まえがきしか読んでいないという。
「じゃあ、好きな四字熟語はなに?」と聞いてみたら、ちょっと考えてから、「一攫千金」、「麻婆豆腐」という答えが返ってきた。
そういう人にも読んでほしい、12月8日の(月)発売の新著。
『使える!社長の四字熟語100選 経営に効く!』(こう書房)
来年を変える座右の四字熟語がこの一冊の中から見つけられるかもしれない。